〜健康は大事だな、と思う〜

健康のことが気になる年頃になりました。アラフィフで体験した多血症の治療、S状結腸穿孔(大腸穿孔)での入院と手術、そして人工肛門(ストーマ)の造設について綴るブログです。素人の主観ですが、同じ疾患の方に少しでもお役に立てば幸いです。

ストーマ生活ではお風呂が大変。

 

大腸に穴が空く病気に見舞われて、

手術を受けたのち、一時的なストーマ生活を余儀なくされました。

 

虚血性大腸炎で1週間入院の後のS状結腸穿孔(大腸に穴が空く)。

入院期間は通算して3週間に及びました。

 

退院するためには、

「一人でストーマパウチの処理と交換ができること」だそう。

一人でできるまで、なんだかんだと2週間もかかってしまいました。

 

退院してからも、日常生活ではなれないことばかり。

その中でも大変だったのがお風呂。

 

ストーマパウチは防水設計らしいのですが、

それでも粘着部分がぬれると、それはそれで剝がれやすくなるのでは?

という不安がありました。

やっぱり外出先で剥がれたりしたら嫌ですからね。

 

そんなわけで、湯船につかるのは3日に1回。パウチ交換の日だけ。

日頃はシャワーのみという生活に。

 

シャワーを浴びる際にはどうするかというと、

ストーマパウチを100円ショップで売っているようなビニール袋で覆い、

4辺を防水テープなどで止める、ということをしていました。

最初は一人でできず、シャワーを浴びるたびに妻に手伝ってもらう始末。

それでもどこから入り込むのか、水の侵入は完全に防げず、

ある程度パウチは濡れてしまいます。

シャワーを浴びるだけでも本当に一苦労。

 

シャワーあがりに、濡れたパウチを乾燥させるのに使っていたのが、

これまた100円ショップで売っているタオル地のヘアキャップ。

それをパウチにかぶせるとちょうどいいサイズになります。

 

3日に1回はパウチ交換の日。

まずはお風呂に入る前に準備しておくものがあります。

それは、

交換用のストーマパウチ、スムーズリムーバー、用手成形皮膚保護剤、

粉状皮膚保護剤、消臭潤滑剤、不織布ガーゼ、不織布テープ、

中の見えない黒ビニール袋、蓋つきゴミ箱、ウェットティッシュ

洗濯バサミ、そして普通のハサミ。

これらを用意してから風呂に入らねばなりません。

当然ながら、パウチの中のお通じは予めトイレに廃棄しておきます。

 



風呂に入り、全身をくまなく洗った後、パウチを付けたまま湯船にジャプン。

でもここからが大変。

ちょうど、時期が9月~11月にかけてという寒くなる時期のことでしたから。

ある程度、身体が温まったら、上半身だけ水気をタオルで拭き、

Tシャツなどを着ます。肌寒いですからね。

Tシャツの前の方が濡れないように洗濯バサミで捲り上げます。

そしていよいよ、スムーズリムーバーを使いながら、

パウチの粘着面をゆっくり剝がしていきます。

パウチが皮膚面から完全に剥がれたら、

ストーマ周辺についたお通じをウェットティッシュで軽く拭き取ります。

剥がしたパウチとウェットティッシュをすぐに捨てられるよう、

ゴミ箱が風呂場の近くにあったら便利ですね。

 

そして、弱酸性のボディソープで

ストーマストーマの周りを丁寧に洗います。

弱酸性なので、ビオレUがちょうどよいみたいですね。泡立ちもいいし。

ストーマをきれいにするのと同時に、粘着をしっかり洗い流します。

 

洗い終わったら、ここからがスピード勝負。

ムニュムニュっとお通じが出ないよう、ストーマに不織布ガーゼを当てて、

その間に全身の水気をタオルでふき取ります。

自分のストーマの形に合わせて、用手成形皮膚保護剤を適量ハサミで切り、

指先でちょうどよいサイズに形成していきます。

そしてそれをストーマ周辺に貼り付けます。

ストーマパウチの穴とストーマの間に隙間ができると、

その隙間の部分がただれたり炎症が出来たりするため、

用手成形皮膚保護剤をジャストサイズで貼付するわけです。

 

ちなみに僕の場合は、ストーマ周辺の炎症やただれ、

かゆみがひどかったので、結構大変でした。

 

さて、この間にもお通じがムニュムニュ出ないか心配は続きます。

炎症が起こっている部分に粉状皮膚保護剤を散布。

そして、新しいストーマパウチの粘着部分を手の熱で温めておきます。

そうすることで粘着力が増すのだそうです。

新しいストーマパウチの中に潤滑消臭剤を入れて馴染ませます。

 

最後に新しいストーマパウチをストーマの上に貼り付けます。

隙間やゆがみが出来ないよう、慎重に。

ストーマの下の方が影になって見えないことと、

前かがみで張り付けると剥がれやすくなるそうですから、

毎回、ゆがみがないかまっすぐか、横から妻に見てもらいながらペタリ。

 

ここでようやく、一段落着くわけです。

 

これがオストメイト時代の僕のお風呂事情でした。

パウチの中のお通じ処理も大変ですが、

お風呂やシャワーも結構大変です。

毎日のことですから。