〜健康は大事だな、と思う〜

健康のことが気になる年頃になりました。アラフィフで体験した多血症の治療、S状結腸穿孔(大腸穿孔)での入院と手術、そして人工肛門(ストーマ)の造設について綴るブログです。素人の主観ですが、同じ疾患の方に少しでもお役に立てば幸いです。

1年前の今頃、ストーマがついていたんだなぁと振り返る。

 

2021年8月20日

 

突然の腹痛に見舞われ、

病院での検査の結果「虚血性大腸炎」との診断。

 

そのまま1週間ほど入院して、

8月26日に無事退院。

 

1週間ぶりの自宅を満喫してくつろいでいると、

夕方ごろに腹痛が発生。

しかも今度は下血しました。

 

再び、入院していた病院に逆戻り。

 

しかも今度は大腸に穴が空く「S状結腸穿孔」との診断で、

緊急手術が必要とのこと。

そして、人工肛門ストーマを造設して帰ってくると

医師から説明を受けました。

 

そして21時頃から手術室へ。

 

目が覚めたらICUのベッドの上。

自分のお腹に「人工肛門ストーマ)」が造設されたことは、

まだ実感としてなく。

 

手術の翌日に、看護師さんたちが清拭をしてくれる際に、

初めてストーマを見ました。

その時の衝撃というかショックというか・・・。

いまだに忘れることはできません。

 

 

そして、手術後。

 

退院の条件は、

自分でストーマパウチの交換と、お通じの処理ができること

医師からそう言われました。

 

 

 

 

 

なかなか自分からお通じの処理を行うことが出来ず、

手慣れた看護師さんにお任せしていましたが、

「これじゃ、いつまでたっても退院できない」と思い、

手術から1週間後。

ようやく自分の手で、お通じを処理することが出来ました。

 

それから1週間の間は、

自分の中で「〇時になったらトイレに行こう」と時間を決めて、

お通じの処理を行いました。

そうしないと、勇気が出ないから・・・。

 

 

2021年9月11日。

ようやく二度目の退院をすることが出来ました。

 

その翌日、ストーマを造設してから初めての外出。

 

病院のトイレや自宅のトイレは慣れたものの、

外出先のトイレとなると、お通じの処理、大丈夫かなぁ、

と心配になったものです。

 

あれからもう1年が経ちました。

 

1年前の僕にはストーマがついていました。

 

毎日、数時間おきにストーマパウチのお通じを処理して、

2~3日に1回、ストーマパウチを交換。

お風呂はお湯につかることもできず、毎日シャワーだけ。

ストーマパウチが濡れないように、

シャワーの前に毎回、パウチの防水処理をして・・・。

 

本当に大変な毎日だったと思います。

 

「僕には絶対に無理だ!」と最初は思いましたが、

人は生きていきるために、慣れるもんだなぁと、

改めて実感した、1年前の話でした。

 

緊急手術から、一年が経過。

 

去年の8月26日。

大腸に穴が空く病気『S状結腸穿孔』に見舞われて緊急手術。

そして、人工肛門ストーマを造設しました。

 

元はと言えば、その1週間前の8月20日

職場にて仕事中、

激しい腹痛と発熱があり、救急車で搬送されることになりました🚑

が、39度という発熱の状態。

コロナ禍の影響か、受け入れてくれる病院が見つからず。

救急隊の方たちが一生懸命探してくれて、

ようやく受け入れてくれたのがT総合病院🏥

 

CT検査の結果、大腸のS状結腸の部分に炎症があるとのことで、

緊急入院することになりました。

 

約4日間の絶食。

 

 

ビーフリードという点滴だけの生活が続き、

主治医の先生から退院許可が出たのが8月26日だったんです。

 

そして、8月26日の午前中、無事に退院。

 

自宅で安静にしていたものの、

夕方頃に腹痛が発生。

そして下血しました。

その時に心によぎったのは「やばい、また入院か・・・」ということ。

再入院する可能性を考え、必要最低限のものを準備して、

救急車が到着するのを待ちました。

 

 

市内の病院には受け入れてもらえず、

隣町の市民病院に搬送されて、CT検査を受診。

その結果、「大腸に穴が空いてますわ」と医師から聞きました。

「これは手術が必要なので、入院していたT総合病院に行った方がいいね」

との医師の判断だったのですが、

T総合病院は、自宅から車で1時間近くかかる遠方だったのです。

職場で腹痛を起こして緊急搬送されましたので仕方がないですが…。

 

再び救急車に乗ること45分🚑

T総合病院に到着🏥

そして再びCT検査。

やはり、大腸に穴が空いているという所見にて、

緊急手術を行うことに。

しかも、一時的ではあるものの「人工肛門ストーマ)」を

造設することになると聞かされて、茫然となりました。

 

今までの人生の中でも壮絶な1日だったわけなのですが…。

 

あれから1年。

 

この1年間は本当に早く感じました。

 

入院中の病室で、なかなか寝付けず、

夜中に「24時間テレビ」の放送を観ていたことが懐かしく思います。

 

ストーマ生活ではお風呂が大変。

 

大腸に穴が空く病気に見舞われて、

手術を受けたのち、一時的なストーマ生活を余儀なくされました。

 

虚血性大腸炎で1週間入院の後のS状結腸穿孔(大腸に穴が空く)。

入院期間は通算して3週間に及びました。

 

退院するためには、

「一人でストーマパウチの処理と交換ができること」だそう。

一人でできるまで、なんだかんだと2週間もかかってしまいました。

 

退院してからも、日常生活ではなれないことばかり。

その中でも大変だったのがお風呂。

 

ストーマパウチは防水設計らしいのですが、

それでも粘着部分がぬれると、それはそれで剝がれやすくなるのでは?

という不安がありました。

やっぱり外出先で剥がれたりしたら嫌ですからね。

 

そんなわけで、湯船につかるのは3日に1回。パウチ交換の日だけ。

日頃はシャワーのみという生活に。

 

シャワーを浴びる際にはどうするかというと、

ストーマパウチを100円ショップで売っているようなビニール袋で覆い、

4辺を防水テープなどで止める、ということをしていました。

最初は一人でできず、シャワーを浴びるたびに妻に手伝ってもらう始末。

それでもどこから入り込むのか、水の侵入は完全に防げず、

ある程度パウチは濡れてしまいます。

シャワーを浴びるだけでも本当に一苦労。

 

シャワーあがりに、濡れたパウチを乾燥させるのに使っていたのが、

これまた100円ショップで売っているタオル地のヘアキャップ。

それをパウチにかぶせるとちょうどいいサイズになります。

 

3日に1回はパウチ交換の日。

まずはお風呂に入る前に準備しておくものがあります。

それは、

交換用のストーマパウチ、スムーズリムーバー、用手成形皮膚保護剤、

粉状皮膚保護剤、消臭潤滑剤、不織布ガーゼ、不織布テープ、

中の見えない黒ビニール袋、蓋つきゴミ箱、ウェットティッシュ

洗濯バサミ、そして普通のハサミ。

これらを用意してから風呂に入らねばなりません。

当然ながら、パウチの中のお通じは予めトイレに廃棄しておきます。

 



風呂に入り、全身をくまなく洗った後、パウチを付けたまま湯船にジャプン。

でもここからが大変。

ちょうど、時期が9月~11月にかけてという寒くなる時期のことでしたから。

ある程度、身体が温まったら、上半身だけ水気をタオルで拭き、

Tシャツなどを着ます。肌寒いですからね。

Tシャツの前の方が濡れないように洗濯バサミで捲り上げます。

そしていよいよ、スムーズリムーバーを使いながら、

パウチの粘着面をゆっくり剝がしていきます。

パウチが皮膚面から完全に剥がれたら、

ストーマ周辺についたお通じをウェットティッシュで軽く拭き取ります。

剥がしたパウチとウェットティッシュをすぐに捨てられるよう、

ゴミ箱が風呂場の近くにあったら便利ですね。

 

そして、弱酸性のボディソープで

ストーマストーマの周りを丁寧に洗います。

弱酸性なので、ビオレUがちょうどよいみたいですね。泡立ちもいいし。

ストーマをきれいにするのと同時に、粘着をしっかり洗い流します。

 

洗い終わったら、ここからがスピード勝負。

ムニュムニュっとお通じが出ないよう、ストーマに不織布ガーゼを当てて、

その間に全身の水気をタオルでふき取ります。

自分のストーマの形に合わせて、用手成形皮膚保護剤を適量ハサミで切り、

指先でちょうどよいサイズに形成していきます。

そしてそれをストーマ周辺に貼り付けます。

ストーマパウチの穴とストーマの間に隙間ができると、

その隙間の部分がただれたり炎症が出来たりするため、

用手成形皮膚保護剤をジャストサイズで貼付するわけです。

 

ちなみに僕の場合は、ストーマ周辺の炎症やただれ、

かゆみがひどかったので、結構大変でした。

 

さて、この間にもお通じがムニュムニュ出ないか心配は続きます。

炎症が起こっている部分に粉状皮膚保護剤を散布。

そして、新しいストーマパウチの粘着部分を手の熱で温めておきます。

そうすることで粘着力が増すのだそうです。

新しいストーマパウチの中に潤滑消臭剤を入れて馴染ませます。

 

最後に新しいストーマパウチをストーマの上に貼り付けます。

隙間やゆがみが出来ないよう、慎重に。

ストーマの下の方が影になって見えないことと、

前かがみで張り付けると剥がれやすくなるそうですから、

毎回、ゆがみがないかまっすぐか、横から妻に見てもらいながらペタリ。

 

ここでようやく、一段落着くわけです。

 

これがオストメイト時代の僕のお風呂事情でした。

パウチの中のお通じ処理も大変ですが、

お風呂やシャワーも結構大変です。

毎日のことですから。

 

ストーマ生活の必要備品について思い出してみる。

 

2021年8月、突然大腸に穴が空く病気(S状結腸穿孔)に見舞われて、

ストーマ生活を始めることになりました。

 

ストーマが造設されたということは、

日常生活において、常にストーマパウチが必要になります。

その他にも、用手成形皮膚保護剤、スムーズリムーバーなどの

消耗品類は絶対に必要。

人にも寄りますが、消臭潤滑剤や粉状皮膚保護剤(パウダー)なども必要。

そもそも、これらのストーマ用品はどこで購入できるのか、

Amazonとかで買うの? 街の薬局に売ってるの?

というようなことも最初はわからず、入院中に悩んでおりましたところ、

スターターキットというものを一式もらいました。

どうやらストーマ用品を取り扱う業者さんがあるようで、

病院と提携しているらしく、

初めてストーマを造設した人には、ストーマ基本セットをくれるらしい。

入院の初期に言ってくれれば余計なことで悩まなかったのに。

 

スターターキットの中には、

ストーマパウチが2枚、スムーズリムーバー、用手成形皮膚保護剤、

粉状皮膚保護剤、不織布ガーゼ、あとは用品パンフレットが入っていました。

 

必要な用品があれば、

入院中は看護師さんにお願いすれば発注してくれるらしい。

 

パンフレットには手紙が添えられていました。

本来であれば病室まで来て説明してくれるそうだが、

コロナ禍の影響でそれが叶わず、という内容。

なるほどね。

 

というわけで、

自力で考えるしかないと思いながらパンフレットを見てみると、

例えば消臭潤滑剤だけでもいくつか種類があって、違いがわからない。

消耗品だけでなく、腹巻やパウチカバーなどもたくさんあって、

何が必要で何が不必要なのかもわからない。

ただでさえ、ストーマパウチの処理や今後の生活に不安がある中、

必要な備品すらわからない。

そんな悶々とした中で入院生活を送っていました。

 

ネットでいろいろと調べてみたのですが、

あまり細かいことが書かれた内容が見つからず。

まぁ人それぞれなので、決まったやり方が無いと言えば無いわけですが。

 

そんな中、「快適!ストーマ生活」という本を買いまして、

この本を参考に、日常生活やストーマの状態などを確認しました。

 



その一方、ストーマ造設手術から7日が経過した頃。

ようやく一人でストーマパウチの処理が出来ました。

自分でやってみての気づきがあり、

例えば、洋服が汚れないように洗濯ばさみがあれば便利だなとか、

水に流せるウェットティッシュがあれば便利だなとか、

消臭潤滑剤を小分けできる小さなボトルがあれば便利だなとか、

携帯用の消臭剤があれば便利だなとか、

それら用品を入れておけるポーチがあれば便利だなとか、

いろいろとわかってきたことがあります。

 

本当に、ストーマとの付き合い方は人それぞれですが、

自分なりの方法や便利グッズなどが発見できれば、

そこそこは過ごせるもんだなぁと感じました。

 

ストーマ造設手術、直後のことを思い出してみて。

 

大腸のS状結腸に穴が空いた(S状結腸穿孔)ため、緊急手術を行い、

一時的な人工肛門ストーマ)を造設せざるを得なくなってから、

早10か月が経過しました。

 

穿孔した時、緊急手術が必要と医師から言われ、

手術まであと1時間、というときに、術式についての説明を受けました。

なんと、人工肛門ストーマ)を造設して帰ってくるとのこと。

一時的でもストーマを造設しないと、炎症が起こった部分が完治せず、

生涯にわたってストーマが必要になるかもしれない、との説明。

僕はこの「一時的」という言葉を信じるしかなく、

わずか15分間の医師からの説得に応じたわけです。

 

当然、ストーマを造設するという認識も、知識も、

何もなかったわけですから、

手術が成功するかどうかという問題よりも、

ストーマを造設したあとの生活が不安で不安で仕方ありませんでした。

 

そして、手術が無事に終了した翌朝のICU

看護師さんに「ストーマ見てみますか?」と言われたので、

自分のお腹を鏡越しに見てみました。

何やら透明の袋がついている。

看護師さんたちが、その透明の袋の接着部分をはがしてくれる。

そうすると、梅干しのようなストーマが鏡越しに見えました。

「はぁ~、これが現実かぁ」というような気分。

 

手術後、しばらくの間は、ストーマ袋(パウチ)の交換や、

排せつ物の処理を看護師さんたちがやってくれていましたが、

後々には、これらを自分でしないといけないと考えると、

入院中は本当に辛い気持ちだったことが思い出されます。

 

ストーマ閉鎖術から6か月が経過(気になるオストメイト用トイレ)。

 

2021年12月2日、ストーマ閉鎖の手術を行いました。

あれから早半年が経過。

 

食事も元通り。

特に制限することもなく、病気をする前と同じような食事をしています。

ただ、食べ過ぎているのか、最近は体重の増加が気になります(汗)

 

ストーマを造設していた期間は、わずか3か月と少しの間でしたが、

最近も、オストメイト用トイレが気になります。

 

人型のお腹のところに十字マークが入ったピクトグラム

正直なところ、

病気をする以前はオストメイトマークを気にしたことがありませんでした。

というか、このマークがあることにも気づいていませんでした。

 

 

実際に自分がオストメイトになってから、外出するのが本当に怖かったんです。

とにかく、外で何かあったらどうしようか・・・。

 

僕の場合は、洋式便器に腰掛けた状態で

パウチから排泄物を出していましたので、

普通のトイレでも問題ないといえばなかったんです。

ただ、匂いがすごく気になり、できれば個室のトイレがありがたかったわけです。

 

そんな中、通勤したり買い物したりで外出すると、

意外にもオストメイト用トイレが多いことに気づいたわけです。

駅にあったり、商業施設にあったり、高速道路のサービスエリアにあったり。

インターネットで調べても「うわっ、こんなに沢山あるんや!」と

驚きました。

 

そういったことを知ると、少し安心して外出できるようになりました。

 

一番の意外なことは、

自分の勤める会社内にもオストメイト用トイレがあったこと。

億劫だった通勤がかなり楽になりましたね。

 

今はオストメイト用トイレを利用することはありませんが、

そういった施設が公共の場に多くあることがなんだか嬉しく感じます。

 

利用したい人が利用したい時にいつでも利用できるよう、

正しく使ってほしいものですね。

 

久々に、外来診察を受けてきました。

 

2021年8月に、S状結腸穿孔による手術を受け、

人工肛門ストーマ)を造設し、

3か月半後の12月にストーマ閉鎖術の手術を受けました。

 

あれから5か月が経過。

今日は久々の外科外来診察の日。

先月受けた内視鏡検査(大腸カメラ)の結果を聞きに行ってまいりました。

 

検査の結果としては「異状なし」。

つなぎ合わせた大腸の部位も、

写真ではわからないくらいの状態に馴染んでいるようです。

主治医のH先生からは

「もう普通の生活を送っても大丈夫ですよ」とのお言葉。

 

お腹のストーマ痕の方は

縦横1.5センチくらいのケロイドのようになっています。

形成外科で治すこともできるようなのですが、

これくらいの傷、へっちゃらさ(ビシッ)

ということで、このままにしておこうかと思います。

 

大腸の調子も、とても良い。

毎日服用しているミヤBM錠のお蔭か、

はたまた毎日食べているヨーグルトのお蔭か、

それとも合わせ技か・・・。

要因はわかりませんが、手術して5か月の間、

一度も下痢することがなかったのは事実です。

 

昨年8月に虚血性大腸炎で入院し、

1週間後にはS状結腸穿孔でさらに2週間入院しました。

入院する以前は、月に1~2回は下痢し、ストッパが欠かせなかった生活が、

ここしばらくストッパを飲んでいない。

 

そしてもう一つ。

高血圧(上の値が常に135以上)だったのが、

8月の手術以降は標準の値になりました。

これは、かかりつけのドクターも理由が分からない、と

頭を悩めておられました。

 

虚血性大腸炎 → S状結腸穿孔 → ストーマ造設 → ストーマ閉鎖

という4か月間の戦い。

 

そしてその後5か月間の経過観察。

 

これでようやく元通りだなぁ。