〜健康は大事だな、と思う〜

健康のことが気になる年頃になりました。アラフィフで体験した多血症の治療、S状結腸穿孔(大腸穿孔)での入院と手術、そして人工肛門(ストーマ)の造設について綴るブログです。素人の主観ですが、同じ疾患の方に少しでもお役に立てば幸いです。

はじめて見た人工肛門(ストーマ)。

 

大腸を10センチ切除

8月27日。ICU(集中治療室)で朝を迎える。

一時的ではあるものの、僕もオストメイトになったわけで。

 

朝に酸素マスクが外されました。

採血、胸部と腹部のレントゲン撮影を実施。

8時半頃に執刀医のH先生の回診があり、手術の説明を受けました。

大腸の穿孔(穴が開いていた)部分は10センチほど切除したそう。

そして予定通り、人工肛門ストーマ)が造設されたとのこと。

あぁ、ストーマ造設は何とか回避できないものかと思いましたが願い届かず。

それが現実でした。

 

今回の傷病名は「S状結腸穿孔」。

どのような病気かというと、

「大腸穿孔は,糞便性の腹膜炎から敗血症性ショックを容易に引き起こし,

早期の手術や集中治療にもかかわらず救命できない症例もある

(日本消化器外科学会誌)」

のだそう。死亡率も高いと書いてあるので、とても怖い病気だったんですね。

まずは生きててよかったと、命があったことに感謝。

 

ストーマ袋の処理に自信が無い

ICUの看護師さんは皆さん、やさしかった。

ストーマがついたことに気遣ってくれているのか、

本当にやさしい看護師さんばかりでした。

身体を拭いてもらって着替えまでさせてもらって。

で、その時に「ストーマ見てみます?」と聞かれたんですけど。

やっぱり最初に見るのは怖いものですね。

ストーマなんて見るのも嫌だったんですけど、

そうも言ってられないと思って勇気を振り絞り、

恐る恐る鏡を使って見てみました。

「あぁ、本当についてる」と気持ちで落胆。

梅干しみたい、というのが感想。

 

透明のストーマ袋の中に、何やら赤黒いものが見える。

それを看護師さんが取りだして処理してくれる。

今後はストーマ袋の中の排泄物を自分で処理出来るようにならないと

いけないわけですね。

この時は、自分にできる自信はありませんでした。

 

午後に、歩行練習

15時頃、看護師さんより「少し歩いてみましょうか」と言われました。

まだ動くとお腹が痛い、激痛とまではいかないけど、

10段階の7~8くらいは痛い。

それでも腸の癒着を予防するために、身体を動かさないといけないんですね。

お腹には腹腔ドレーン(術後管理として「出血」「縫合不全」「感染」などの

術後の情報を得る目的でドレーンが留置される:看護rooより)が刺さってるし、

おしっこの管もついているし、それらの袋を点滴スタンドに引っ掛けて、

わずか5メートルくらいですがヨチヨチ歩行。

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洗面所でハミガキをしてお口スッキリ。

そしてまた5メートルをヨチヨチ歩いて、ベッドまで戻ってくる。

手術のダメージがこんなにあるとは、思ってもみませんでした。