〜健康は大事だな、と思う〜

健康のことが気になる年頃になりました。アラフィフで体験した多血症の治療、S状結腸穿孔(大腸穿孔)での入院と手術、そして人工肛門(ストーマ)の造設について綴るブログです。素人の主観ですが、同じ疾患の方に少しでもお役に立てば幸いです。

ストーマ生活の始まり。

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2021年8月。

突然の腹痛と下血。

S状結腸穿孔(大腸のS状結腸に穴が開いた)による緊急手術を経て、

人工肛門ストーマ)が造設されました。

これにより、僕は一時的なオストメイトとなり、

ストーマ生活が始まったわけです。

 

ストーマ造設手術のあと、

しばらくは看護師さんがお通じの処理やパウチの交換を行なってくれました。

自分一人で、

始めてストーマパウチの中のお通じを処理したのが、手術の7日後。

トイレでの処理の仕方というかコツが分からず、顔にお釣りが返ってくる始末。

 

正直なところ、これまでは逃げていた自分がいるんですよね。

自分でストーマパウチの交換や処理が出来るようにならないといけないことは

分かってるんですけど、気持ちの上で、逃げていたんですよね。

だって、これまで普通にトイレに行ってた時でさえも、

自分のお通じを見ることが出来なかったんですから。

苦手なんですよねぇ。

 

でも、これじゃあ駄目だーと思い、病室のベッドの上に寝っ転がってネット検索。

スマホでちょこちょこと調べたところ、

YouTubeに、ストーマパウチの処理の仕方が動画であがってるやん。

勇気を振り絞って動画を観てみました。

 

そうか!便器の前にひざまずくのではなく、便座に座ればいいのか。と気づく。

まずは、トイレットペーパーをくるくる丸めて、2つ3つ用意しておく。

なるほど。

やはりストーマパウチの処理にはコツがあるのかぁ、

ということが勉強になりました。

 

次の処理からは、動画で勉強したことを参考にやってみよう、

と思うものの、トイレに行くタイミングが分からず。

「よし、15時になったらトイレに行こう」「20時になったらトイレに行こう」と

時間を決めて、トイレに行くことにしてみたわけです。

 

翌日はシャワー入浴の予約が取れました。

この時に対応してくれた看護師さんのやり方は、

パウチをつけたままシャワー入浴して、

髪や身体を洗ってから、その後にパウチを外す。

そしてストーマ周辺をビオレなどできれいに洗って、身体を拭き、

不織布ガーゼなどを当てておく。

こうすれば、途中でお通じがにゅるにゅる出てくる心配が少なくなるわけですね。

で、その時に思いました。

「看護師さんによっても、やり方がマチマチなんやなぁ」と。

 

ストーマに不織布ガーゼを当てながら病室に戻り、

ここからは、新しいストーマパウチの装着を行います。

僕の場合、ストーマの下側にくぼみがあったため、

そのくぼみを調整するために、

用手成形皮膚保護剤を使って補正するやり方を教わりました。

看護師さんに見てもらいながら、パウチをストーマに装着。

体温で粘着力を増すために、しばらくパウチに手を当てておく。

何とか一人で、ストーマパウチを装着することが出来ました。

 

この作業が一人で出来るようになるまで退院させてもらえないのだとか。

 

ストーマ生活の第一歩、ようやくスタートしました。